メスメリスムの歴史

18世紀後半から19世紀にかけてヨーロッパで大流行したメスメリスム(le mesmerisme. 動物磁気治療:現代からみれば一種の催眠術)の歴史について調べる。手始めに、ダーントンの名著『パリのメスマー』を再読。パリのメスマー―大革命と動物磁気催眠術作者: …

青山の古本店・日月堂

映画の入場整理券をもらってから上映時刻まで時間があるので、青山(根津美術館近く)の古本店「日月堂」さんに行く。6冊購入。 ・武邑光裕『メディア・エクスタシー』青土社、1992年 →武邑氏は、例のハイパーメディアクリエイター(笑)高城剛氏の先生。 ・…

野村誠一監督『ナチュラル・ウーマン2010』@イメージフォーラム

青山のイメージ・フォーラムにて、松浦理英子原作の映画『ナチュラル・ウーマン2010』を観る。二人の女性、村田容子と諸凪花世の恋愛を描いた映画。原作小説を大胆に換骨奪胎しており、なかなか好感がもてる。 本作は『ナチュラル・ウーマン』として1994年に…

フランシス・コッポラ監督『コッポラの胡蝶の夢』

コッポラの2007年の作品『コッポラの胡蝶の夢』(原題「若さなき若さ Youtth without Youth」)をDVDで観る。古今のさまざまな言語を研究することに生涯をささげ、すっかり年老いてしまった言語学者ドミニクは、ある日、落雷に撃たれ、瀕死の重傷を追う。病…

鈴木卓爾監督『私は猫ストーカー』(2009年)

DVDで鈴木卓爾監督『私は猫ストーカー』(2009年)を観る。 私は猫ストーカー [DVD]出版社/メーカー: マクザム発売日: 2009/12/25メディア: DVD クリック: 58回この商品を含むブログ (31件) を見る

中川純男先生の葬儀

夕方より、不動前の桐ケ谷斎場にて、中川純男先生の葬儀を手伝う。

中川純男先生訃報・続報

慶應大学から公表された情報を掲載する。 塾総発訃第22-3号 平成22年4月12日 塾 監 局 訃 報 文学部教授・学部長・言語文化研究所長 中川 純男 君には平成22年 4月9日午後11時30分 病気 のため逝去されました。 享年 61 ここに謹んでお知らせ致します。 なお…

中川純男先生、逝去

中世哲学研究者の中川純男先生(慶應大学文学部哲学科教授・文学部長、中世哲学会会長)が4月9日23時半頃、癌のため急逝された。中川先生は2月頃より入院治療を受けられていたが、春以降の公務復帰にも積極的であったと聞く。私もかつて、中川先生にラテ…

『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』誌

ビブリオテカ・ヘルメティカの平井浩氏が新しい学術雑誌『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』を創刊した。第1集 は2月24日に月曜社から発売。これは要注目!ミクロコスモス 初期近代精神史研究 第1集作者: 平井浩出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2010/02…

NHKこだわり人物伝 高田渡

NHK教育テレビの「こだわり人物伝」で、高田渡がとりあげられることを友人が教えてくれた。今夜から毎週水曜日、22:25-22:50、全4回の放送。語り手はなぎら健壱。これは楽しみだ。 シリーズ内容 本放送 再放送 第1回 民衆の心を歌に 原点は少年時代 2月3日 2…

日吉の中華料理店「小青蓮」

業務でK大学の日吉キャンパス(横浜市港北区日吉)に行く。業務終了後、久々に中華料理店「小青蓮」にて夕食。ここは2008年の夏頃まで「龍行酒家」という名の古くからある中華料理店だったが、青蓮チェーンの一店舗となった模様。料理の内容はかなりかわっ…

野口整体

必要あって、野口整体のことを調べている。恥ずかしい話だが、野口体操(野口三千三[1914-98]が始める)と野口整体(野口晴哉[1911-76]が創始)の違いすら、少し前まで知らなかった。ひとまず、この本を読む。整体入門 (ちくま文庫)作者: 野口晴哉出版社/メ…

昔のNHKスペシャル

この数年、すっかりテレビをみなくなってしまったが、1990年代までは、NHKスペシャルなど、かなり夢中で見た記憶がある。当時好きだった『アインシュタイン・ロマン』や『電子立国 日本の自叙伝』がDVD化されていることに気付いた。20年近く前に録画し…

新臓器移植法を問うシンポジウム@田町

新臓器移植法を問うシンポジウム − 小児の救命と脳死と移植 −日時 :2010年1月31日(日)午後1時30分〜4時30分 会場 :港勤労福祉会館第一会議室 交通 :JR山手線・京浜東北線 田町駅西口(徒歩5分) 地下鉄浅草線・三田線 三田駅(徒歩1分)…

福沢諭吉の万有引力論解説

昨日紹介した、福沢諭吉『窮理図説』(1868年)より、第7章、引力についての解説。 物は物と互(たがい)に相引き互に相近(ちかづ)かんとするの力あり。これを引力という。凡(およ)そ世界中の万物、その大小に拘(かかわ)らず、此(こ)の引力を具(そ…

早稲田大学古典籍総合データベースと『理学初歩』

言わずと知れたGoogle booksや国立国会図書館近代デジタルライブラリー、あるいはフランス国立図書館のガリカなど、著作権の消滅した歴史的文献の画像データ(ときにテキストデータ)を全文公開しているアーカイヴが近年信じがたいような充実ぶりを見せてい…

国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(PORTA)

国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(PORTA)/ 今日はじめて知った。なかなか使えそう。

新臓器移植法を問うシンポジウム

以下のシンポジウムがあります。 新臓器移植法を問うシンポジウム− 小児の救命と脳死と移植 −日時 :2010年1月31日(日)午後1時30分〜4時30分 会場 :港勤労福祉会館第一会議室 交通 :JR山手線・京浜東北線 田町駅西口(徒歩5分) 地下鉄浅…

奥泉光『石の来歴』

奥泉光の『石の来歴』(文春文庫、一九九七年)より。語り手の男が太平洋戦争中、レイテ島で上等兵から聞かされた話。 「君は普段路傍の石に気をとめることなどないだろう。庭石や石材ならばまた話は別だろうが、およそ石や岩などは詰らない、ただ意味もなく…

ノヴァーリスの鉱山幻想

鉱夫をめぐって。「鉱山の仕事はまちがいなく神の祝福にあずかっています。鉱山の仕事ほど、幸せと気高さをもたらし、神の叡智と摂理への信仰をめざめさせ、けがれのない子供のような心を保ってくれるものはありませんからね。鉱夫は貧しく生まれ、貧しく死…

Workshop on Public Engagement in Science and Technology

中尾麻伊香氏、関谷翔氏のサイエンス・コミュニケーションに関する御発表を聴く。 Workshop on Public Engagement in Science and Technology 2010年1月21日(木)14:40-16:10 東京大学駒場Iキャンパス18号館4階コラボレーションルーム2 Speakers: Maika N…

マヤ・デレンの論文

昨日の石井達朗さんの話によるとマヤ・デレンには "Religious Possession in Dancing" という論文がある模様。調べてみると、初出は1942年の Educational Dance 誌に掲載され、リプリントは Vèvè A. Clark, Millicent Hodson and Catrina Neiman (eds.), The…

マルティナ・クドゥラーチェク『鏡のなかのマヤ・デレン』

渋谷のシアター・イメージフォーラムにてマルティナ・クドゥラーチェクの監督になるマヤ・デレンの伝記映画『鏡のなかのマヤ・デレン』(2001年)をみる。18時45分からの回で、上映前に舞踊評論家・石井達朗さんのトークがあった。 マヤ・デレン(Maya Deren…

日本美術解剖学会

日本美術解剖学会の設立記念大会に出席。 日本美術解剖学会・設立記念大会 日時:2010年1月9日(土)場所:東京藝術大学・美術学部・中央棟1階・第一講義室 プログラム:午前10時 ・若手研究者の発表午後1時 ・講演 「聖なる肉体」 …伊藤俊治(東京…

再開

1年ちょっと放置していたが、今日から再開。

銀座にて

午後から銀座でデート。和光前で待ち合わせたが、和光は改装中で全面シートで覆われていた(笑)。松屋で化粧品を選ぶ。資生堂とDiorのテンションが正反対なのが面白い。資生堂は低い椅子で店員さんは癒し系の接客。Diorは止まり木のような高い椅子で、店員…

エミール・シオラン『かすかな眩暈』

シオランを拾い読み。Emile Michel Cioran, Ébauches de vertige, Paris, Gallimard, 1979(未邦訳)。このタイトルには、『かすかな眩暈』あるいは『眩暈のデッサン』ほどの訳を与えたらよいだろうか。 存在すること、それは剽窃である。(p.19) 痛みとは何…

イル・カランドリーノ

舞踊史のH先生のご招待にあずかり、新丸ビル7階のイタリアン〈イル・カランドリーノ(il calandrino)〉にて夕食(ほかに、舞踊美学者のM先生、舞踊史研究者のKさん、かつての同学・K君、ピアニスト・作曲家のHさんがお越しくださった)。 このお店の料…

Roy Porter, The Making of Geology

地質学史の研究書として評判が高いが、久しく入手難だった Roy Porter, The Making of Geology, Cambridge, Cambridge University Press, 1977 がこの9月に復刊されたので早速購入。地質学黎明期について英国を中心として知る上で、概説書としては必要かつ…

バーバラ・スタフォード『実体への旅』

実体への旅―1760年-1840年における美術、科学、自然と絵入り旅行記作者: バーバラ M.スタフォード,高山宏出版社/メーカー: 産業図書発売日: 2008/08/02メディア: 大型本 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る 8月に翻訳が出ていたことに今気づ…