2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

生物学史分科会

午後3時より東大駒場キャンパスにて開かれた日本科学史学会・生物学史分科会で発表させていただく。分不相応にも2時間枠。テーマは18,19世紀の物活論(hylozoisme)。先生方からの貴重なご意見、ご批判、激励をいただいた。ご出席くださったすべての方と同分…

相沢紗世と相武紗季

最近ようやく相沢紗世さんと相武紗季さんの区別がつくようになった。いや、名前以外、何一つ似ていないと思うが、二人とも魅力的。相沢さんはモデルですね。美しい。相武さんはJALのCMで三谷幸喜氏と共演しているのもよいが、ミスタードナツのCMの挙動不審っ…

新刊情報 コメニウス『地上の迷宮と心の楽園』

東信堂がコメニウス・セレクションを刊行開始した。快挙である。コメニウスの邦訳はこれまで平凡社から出ている『世界図絵』のみであった。地上の迷宮と心の楽園 (コメニウス・セレクション)作者: J.A.コメニウス,相馬伸一,Jan Amos Comenius,藤田輝夫出版社…

新刊情報 フーリエ『愛の新世界』

すごい本が出ている。シャルル・フーリエの『愛の新世界』の全訳である! これまで筑摩の「澁澤龍彦文学館」巌谷國士氏の抄訳で片鱗を知るのみであった、あのユートピア文学史上最大の奇書、文法的破格と省略が多く極度に難解な原文で全訳は困難といわれてき…

学会シーズン

日仏哲学会の会誌『フランス哲学・思想研究』最新号が到着。今号から判型が大きくなった。 日本精神医学史学会、10月27日の大会抄録が到着。今回は京都なので参加できない。 ちなみに、どちらの学会もウェブサイトがない。会員は誰もが不便だと感じているの…

人間の終焉

web

2ちゃん語*1でしゃべるヲタアイドル*2、中川翔子氏の「しょこたん☆ぶろぐ」をみる(http://yaplog.jp/strawberry2/)。一日に数十回更新しているとか、アクセスが毎日数万件とか言われている。これを読むようになったら、人としていかがなものか? という気…

森田芳光『(ハル)』

こんなことをしている場合ではないのだが、映画のビデオをみている。 『(ハル)』(1995年)は、インターネット前夜の(つまりニフティ・サーブなどのパソコン通信の最盛期〜末期の)、メールでやりとりを続ける男女(彼らは当初たがいの性別すら正確にしらな…

要購入

宝島社『smart e-MOOK メガネSTYLE』2006年9月20日(水)発売 http://tkj.jp/book/book_12524601.html smartメガネSTYLE―メガネセレブ20傑!/顔タイプ別、似合うメガネの方程式。 (e‐MOOK)出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/09メディア: ムック クリック: …

タイのクーデターと戒厳令

タイでクーデターが発生し、国内が戒厳状態にあるらしい。笑える記事をみつけたので紹介。 「タイクーデターで渡航キャンセル相次ぐ」日刊スポーツ.com 2006年9月20日14時25分の記事より http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060920-92819.html …

焦燥と混沌

学会発表まであと約1週間。暗胆たる思いは募るばかり。部屋は熱力学第二法則の正しさを証明するかのように、カオスへと回帰してゆく。エアコンが壊れて発狂しそう。マラン・マレの気の狂いそうな曲と一青窈の昭和歌謡カヴァーを聞きながら頑張るしかない。P…

新宿 Il Bacaro

所用で新宿へ。夜、某語学学校の先生、生徒の方々と新宿三丁目のヴェネチア料理店「イル・バーカロ(Il Bacaro)」にて食事(伊勢丹の明治通りをはさんで向かい、交番の左隣のビル「セゾンプラザ」の地下2階。Tel. 5369-8528)。発泡性のワイン〈プロセッコ〉…

麻原尊師の死刑判決確定

昨日、麻原彰晃の死刑判決が確定した。わたしはそもそもいくつかの理由で死刑制度に反対なのだが、それはともかく、この裁判には問題が多すぎる。裁判官が麻原に勝手に接見に行っていたり(裁判官は提出された証拠以外の判断材料を持ってはならない。被告と…

テスラ生誕150年記念イベント「稲妻わが手に」

8月26日の日記に書いたニコラ・テスラ生誕150年記念イベントに参加。薬試寺美津秀氏の超大型テスラコイルによる実演がすばらしかった。目の前で1メートルにもなる空中放電が巻き起こるのは感動的だが、至近距離で見たので、ほとんど恐怖感を覚えるほど。…

ドメスティック・ヴァイオレンス

上記「うつせみ」のほかに、ドメスティック・ヴァイオレンスを扱った映画として、思いつくところでは以下の3作。 まずは中原俊の「DV」。古風で亭主関白な男とDVをはたらく男とは紙一重という感じ。少しずつではあるが、DVに立ち向かえるようになる妻の姿が…

キム・ギドク「うつせみ」

今年3月に公開されたキム・ギドク「うつせみ」が早くもDVD化された。見ていない方、必見。主演女優イ・スンヨンが奇跡のように美しい(画像参照)。駆け落ちした男女が空き家を転々とする、ほとんど無言の映画。幻想的な映画である一方、女が年下の男と出奔…

執筆地獄

上に書いた「いまの作業」というのは学会発表の準備。材料は二次文献も含めてほぼ読了。引用する文献の原語原典もほぼすべてコピーを入手。いつでも訳出できる。問題は地の文。今回はカードを作って構成を考えている時間がないので、書きやすい場所からひた…

いまの作業が一段落したら絶対に見に行きたい映画

キム・ギドク「弓」 http://yumi-movie.net/index.html 黒沢清「LOFT」 http://www.loft-movie.com/ この二作は何があってもみたい。あ、香椎由宇さん主演の「パビリオン山椒魚」も是非みたい。 http://t.pia.co.jp/cinema_column/column_060915.html画像は…

事故・不条理――誰のせいでもないこと

シュレッダーで子供が指に怪我する事故が相次いで発覚している。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060912-00000123-jij-pol 子どもで新たに18件判明=シュレッダー事故、累計で36件−経産省発表 経済産業省は12日、幼児によるシュレッダー事故が相次いだ…

鹿野政直『岩波新書の歴史』

岩波新書の歴史―付・総目録1938?2006 (岩波新書)作者: 鹿野政直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/05/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (18件) を見る今年3月、岩波新書新赤版が1000番を超えたのを記念に刊行された本。日…

香椎由宇

またも親切な友人が香椎由宇さんの関連サイトを教えてくれた。 http://www.sofina.co.jp/raycious/ 壁紙がDLできる。TVCMのメイキング写真、ロングショットでみても壮絶に美しい。 画像はこのサイトより引用。

生命論の歴史

18,19世紀生命論の研究も佳境に。村上陽一郎先生の古典的名著を読み返す。近代科学と聖俗革命〈新版〉作者: 村上陽一郎出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2002/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見るそして、いまだに通読できて…

恋のうぐいす

今日とどいたCD。恋のうぐいす?フランス・バロックのクラヴサン名曲集アーティスト: ルセ(クリストフ)クリスティ(ウィリアム),ラモー,L・クープラン,クープラン,クリスティ(ウィリアム),ルセ(クリストフ)出版社/メーカー: キング・インターナショナル発売日:…

クレランボー

クレランボーについての調査が続く。午前中、K大学図書館にて資料集め。 ・Pichot, Pierre(工藤行夫訳)「クレランボーとフランス精神医学」、『日本病跡学雑誌』誌、50(1995)。 ・高橋徹・中谷陽二「ドゥ・クレランボー」、in 保崎秀夫・高橋徹編『近代精…

スタロバンスキー『作用と反作用』

作用と反作用―ある概念の生涯と冒険 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャンスタロバンスキー,Jean Starobinski,井田尚出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る「作用」と「反作用」と…

クレランボー

18,19世紀の生命論の調査にやや食傷。現実逃避的に、フランスの精神科医クレランボー Gaean Gatian de Clerambault (1872-1934) のことを調べはじめる。通常、精神医学史では、恋愛妄想(erotomanie) の概念の提唱者として著名。ジャック・ラカンが「精神医学…

山口の高専女子学生殺害事件

山口県の高専で女子学生が殺害された事件についての記事。 「『出てきて、早く真実を』=手配学生の両親が謝罪文−高専生殺害で校長が公表」(時事通信、9月5日14時0分更) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060905-00000027-jij-soci 5日の時点で両親が…

松岡正剛/鈴木邦男

web

松岡正剛氏が千夜千冊で鈴木邦男『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書、2005)を紹介。 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1151.html

深夜、近所のファミレスで資料読み&原稿書き。最近この店には、近くにある歯科大学の学生が深夜になると大挙してやってきて、徹夜で試験対策めいた勉強をしている。8月や9月に試験なんぞあるのだろうか。ドリンクバーだけで何時間もねばったり、仮にも食…

都市貧困層の優生学

夕方、K大学にて精神医学史に関する研究会。マテリアルは Pauline M. H. Mazumdar, "The eugenists and the residuum : the problem of the urban poor," Bulletin of the history of medicine, 1980, 54, pp.204-215. 終了後、参加者の方々と会場近くの伊…

早朝から原稿書き。夕方、新宿に出て文筆業の知人数名と食事&飲み。帰宅すると郵便物の山。文藝評論家の末延芳晴さんが、高知新聞で連載なさっている「バイオリンを弾く地球物理学者・寺田寅彦」という記事の掲載された分すべてのコピーを送ってくださった…