スタロバンスキー『作用と反作用』

作用と反作用―ある概念の生涯と冒険 (叢書・ウニベルシタス)

作用と反作用―ある概念の生涯と冒険 (叢書・ウニベルシタス)

「作用」と「反作用」という一対をなす概念の歴史。物理学なら或る力を与えると同じ量の力を受けるというニュートンの力学、生理学なら「刺激と反応」、政治なら「革命と反動」、文学なら「刺激と想像」という具合に、近代に分岐したさまざまな知の領域に、action / reaction という概念対がさまざまに発現する様態を記述した、概念史ともテーマ批評とも呼びうる著作。