2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

午後、エルメスを後にしてK大学図書館で文献調査。夜、友人と食事。深夜、通常業務に戻る。この2箇月ほど準備をつづけている来月の学会発表。サマリーを事務局に送ってしまったので、もう大幅な内容変更はできない。今の作業をつづけるのみ。

西野達「天井のシェリー」@銀座メゾン・エルメス

現代美術の作家、西野達の作品展をみる。銀座エルメスの屋上にある騎士像をかこむように足場を組み、その不安定な足場の上にプレハブ小屋を建て、若い女性の個室のようなインテリアを施すというインスタレーション。エルメスのビルの最上階から非常階段を上…

エンバーミング、生命と物質

死化粧師 1 (Feelコミックス)作者: 三原ミツカズ出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2003/07/01メディア: コミック購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (78件) を見るエンバーミングを業とする男が主人公。エンバーミング(embalming)とは、遺体の損傷…

香椎由宇

香椎由宇インタヴュー http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/imadoki/graph/05/ 写真多数。教えてくれた友人に感謝。 彼女の主演作『パビリオン山椒魚』(冨永昌敬監督、2006年)も公開間近。 公式サイト http://www.pavillion.jp

午後から通常業務。いぜん生命論の歴史の文献渉猟が続く。今日は何冊か二次文献を消化。夕方、電気工学の師匠I先生の研究所を久々に訊ねる。一旦帰宅後、ファミレスで読書。月曜までに読まなくてはいけない論文1本、邦語研究書1冊。帰路、売れ残りの神奈…

「女性の喫煙」の新聞記事に思う

Yahoo!News 読売新聞配信の記事を全文引用する。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060827-00000101-yom-soci 母譲り?女子中高生の喫煙、吸わぬ親と1・8倍の差 両親に喫煙・飲酒習慣があると、その子供が中高生になって喫煙・飲酒する割合が、両親に…

スタフォード邦訳新刊

バーバラ・スタフォードの Visual Analogy (MIT, 1999) が邦訳された。訳者はスタフォードの既訳3冊と同じく、今回も高山宏さん。ヴィジュアル・アナロジー―つなぐ技術としての人間意識作者: バーバラ・マリアスタフォード,Barbara Maria Stafford,高山宏出…

ダゴニェ邦訳新刊

バシュラールの流れを汲む、フランスの特異な思想家フランソワ・ダゴニェの著作が久々に邦訳された。PHPから出るとは予想外だった。宇波彰さんが訳したというのも、ちょっと意外。世界を変えた、ちょっと難しい20の哲学作者: フランソワ・ダゴニェ,宇波彰出…

ディディ=ユベルマン邦訳新刊

アウシュヴィッツのイマージュを論ずる。表象不可能(クロード・ランズマン)と言っているばかりでは駄目だ、イマージュの断片から想像する義務がわれわれにはあると著者はいう。イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真作者: ジ…

ニコラ・テスラ関係

発明超人ニコラ・テスラ (ちくま文庫)作者: 新戸雅章出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/03メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (28件) を見るテスラ―発明王エジソンを超えた偉才作者: マーガレットチェニー,鈴木豊雄出版社/メーカー: 工…

9月16日ニコラ・テスラ生誕150年記念

ニコラ・テスラ生誕150年記念イベント「稲妻をわが手に」 http://www.asahi-net.or.jp/~ve3m-snd/birth150.html (以下、このページから転載します)交流と無線で世界を制した世紀の天才テスラのすべてをあかす記念イベント 2006年9月16日(土)午…

十八世紀的生理学から近代的生命科学への移行

18世紀から20世紀初頭にかけての「生命と物質」観についての調査が続く。今日読んだ文献は百崎清美「十八世紀的生理学から近代的生命科学への移行についての一考察:バルテズからビシャへ」『メタフュシカ』(大阪大学文学部哲学講座紀要)、No.33、2002年、…

サルトル『ユダヤ人』

ユダヤ人論の古典を読む。ユダヤ人 (岩波新書)作者: J‐P.サルトル,Jean‐Paul Sartre,安堂信也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1956/01/16メディア: 新書購入: 3人 クリック: 42回この商品を含むブログ (21件) を見る原書は Jean-Paul Sartre, Reflexions s…

西川美和『ゆれる』渋谷アミューズCQNにて

前作『蛇イチゴ』以上の見事な出来である。 渓谷の吊橋の上で口論し揉み合いになる若い男女。女は谷底で水死する(おお、オフィーリアよ)。彼は何をしたのか、彼のしたことは悪なのか。彼には弟がいる。弟は谷にほど近い斜面にいた。彼は何かを見たのか。法…

高橋哲哉『靖国問題』

靖国問題 (ちくま新書)作者: 高橋哲哉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04/01メディア: 新書 クリック: 75回この商品を含むブログ (246件) を見る買ってから1年を経て、しかも8月15日を過ぎてしまってからだが、ようやく読むことができた。この問題…

フェリクス・ティフ『ポーランドのユダヤ人』

ポーランドのユダヤ人―歴史・文化・ホロコースト作者: フェリクスティフ,Feliks Tych,阪東宏出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る中世以来、伝統的にユダヤ人が多く居住し、ナチスによって最大規模…

J.G.Lehmann

通常業務。午前中からW大学図書館にて文献複写。ドイツの医学者・化学者・地質学者 Johann Gottlob Lehmann (1719-1767) のテクストのドルバックによる仏訳をマイクロフィルムから紙焼き。午後、K大学図書館でも作業。レーマンに関して少し調べる。深夜、…

通常業務。来月の発表に向けて、生命観の歴史をめぐる文献調査が続く。今日複写したのは、Diderot, Element de Physiologie, 1778 (Oeuvres Completes, ed. H.Diecmann et J.Varloot, tm XVII, Paris, Hermann, 1987) ; 園上閑夫『唯物論形成の化学史的背景…

ソクーロフ『太陽』銀座シネパトスにて

イッセー尾形が昭和天皇を演じる。「人間宣言」前後の悲劇と喜劇。例の「あ、そう」を連発。笑える。笑えるとか書くと、このブログがウヨクさんに荒らされてしまうだろうか。 ところで公開5日目に見たがわけだが、平日の昼間なのに(そろそろお盆休みに入っ…

園子温『紀子の食卓』試写会にて

必見である。早くも今年の日本映画ベスト5に入ると断言してしまおう。女子高生54人の集団自殺とその背後に見えかくれする「自殺クラブ」の影、さらに、謎の「レンタル家族派遣会社」(或る役割を演じる家族を賃貸しするサーヴィス)をめぐる奇怪な物語。だ…

精神医学の歴史

夕方、都内某所にて精神医学史に関する研究会。報告者は医学史研究のメッカ、ウェルカム研究所(ロンドン大学)でシェルショックの歴史などを研究するT氏。

湘南科学史懇話会 いいだもも氏連続鼎談

いいだもも氏連続懇談「『〈主体〉の世界遍歴』全三巻(藤原書店)をめぐって」 全4回シリーズの最終回に出席。パネラーは、金子務氏、なだいなだ氏。アテネ・ミケナイ文明の女権政治、地母神信仰、アルテミス信仰などをめぐる議論が盛り上がった。会場にて…

TV TV

学園モノ(?)ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』をみる。 http://www.ntv.co.jp/boss/ ストーリーは興味なし。録画して、香椎由宇の出演シーン(高校の数学教師役)だけを断片的にみる。脚本家の方には申し訳ないかぎり。筋もたぶん面白いのだろうが、ちゃ…

昼、近所の古本屋に。夜から通常業務。明日、明後日と研究会が続く。すこし予習しなくては。と思いつつ、神奈川某所の花火大会を見に行く。

昼、近所の古本屋に。夜から通常業務。明日、明後日と研究会が続く。すこし予習しなくては。と思いつつ、神奈川某所の花火大会を見に行く。

通常業務。K大学図書館にて、Ernst Haeckelほか、古い生物学史文献を複写。Haeckelは生物学者だが、生物学の哲学・認識論という側面をもった著作を残している。たとえば『生命の驚異』Die Lebenswunder(1904)など。図版が美しいのは『自然の美的形態』Kunst…