奥泉光の『石の来歴』(文春文庫、一九九七年)より。語り手の男が太平洋戦争中、レイテ島で上等兵から聞かされた話。 「君は普段路傍の石に気をとめることなどないだろう。庭石や石材ならばまた話は別だろうが、およそ石や岩などは詰らない、ただ意味もなく…
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