マルティナ・クドゥラーチェク『鏡のなかのマヤ・デレン』

clair-de-lune2010-01-15

 渋谷のシアター・イメージフォーラムにてマルティナ・クドゥラーチェクの監督になるマヤ・デレンの伝記映画『鏡のなかのマヤ・デレン』(2001年)をみる。18時45分からの回で、上映前に舞踊評論家・石井達朗さんのトークがあった。
 マヤ・デレン(Maya Deren, 1917-1961)は『午後の網目』(Meshes of the Afternoon, 1943)などで知られる映画作家。実験的・前衛的な作風で知られる。同時に彼女は、ダンサーであり、ブードゥを研究した文化人類学者でもあった。しかも、彼女はブードゥの呪術を研究したばかりか自ら実践し、気に入らぬ相手に呪いをかけたり、トランス状態になって怪力で家具を投げ飛ばしたりしていたらしい。44歳で亡くなっているが、死因は激怒した直後の脳溢血。つまり憤死。こんな面白い女性がいたのだ。
 マヤ・デレンの作品は、いくつかYouTubeに上がっている。
『午後の網目』(1943年)


『陸地にて』(1944年)