2006-01-01から1年間の記事一覧

新刊情報 ジョン・ラスキン『ヴェネツィアの石』

ヴェネツィアの石―建築・装飾とゴシック精神作者: ジョンラスキン,John Ruskin,内藤史朗出版社/メーカー: 法藏館発売日: 2006/10/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (13件) を見る2006年10月刊、4410円。あまりに名高い、ラスキン(1819…

今日買った本

イメージの奥底で作者: ジャン=リュック・ナンシー,西山達也,大道寺玲央出版社/メーカー: 以文社発売日: 2006/04/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (13件) を見る2006年刊。3360円。たわいなさの考古学―コンディヤックを読む…

ポール・サジェルマン『氷の海に眠りたい』(1998年)@DVD

氷の海に眠りたい [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2002/07/25メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 民家の地下から嬰児の白骨死体がみつかる。発見者はその家に棲む人妻。背後に渦巻く市長の陰謀・・・。…

新宿にて

『六ヶ所村ラプソディ』は科学論研究者のNさんと見に行った。午前11時開始の1日1回上映という狂気のスケジュール。しかし最終日で祝日だったこともあり、会場は立ち見が出るほどの大盛況。どうして皆さん早起きできるのか(ほぼ徹夜で来ているのは私ぐらい…

鎌仲ひとみ『六ヶ所村ラプソディ』@ポレポレ東中野

公式サイト http://www.rokkasho-rhapsody.com/ 六ヶ所村のドキュメンタリー。『ヒバクシャ』の鎌仲監督の新作。まあ、NHKスペシャルのような映画である。だから「映画として」特に言うべきことはないというのが正直なところだが(フレデリック・ワイズマン…

武智鉄二『白日夢(64)』@渋谷シアターイメージフォーラム

ついに武智鉄二『白日夢(64)』を見る機会を得た。武智の手になる『白日夢』には都合3作品がある。1964年版・路加奈子主演・白黒の『白日夢』(通称『白日夢(64)』)、1981年版・愛染恭子主演・カラーの『白日夢』(通称『白日夢(81)』)、同じ愛染恭子主演…

ディアーヌ・ベルトラン『薬指の標本』@渋谷ユーロスペース

公式サイト http://www.kusuriyubi-movie.com/ 小川洋子の同名原作をフランスの女性監督ディアーヌ・ベルトランが映画化。 炭酸飲料の工場で働く若い女性イリスは作業中の事故で薬指に怪我をして退職する。彼女の新しい勤め先は標本を作るラボラトリー。そこ…

新刊情報 バルト『ラシーヌ論』

ラシーヌ論作者: ロランバルト,Roland Barthes,渡辺守章出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/10/11メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (12件) を見るバルトの『ラシーヌ論』がようやく邦訳刊行された。本書はバルトがいわゆるテーマ批…

新刊情報 ゴーチエ『モーパン嬢』

モーパン嬢〈上〉 (岩波文庫)作者: テオフィルゴーチエ,Th´eophile Gautier,井村実名子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/10/17メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (8件) を見るゴーチエ『モーパン嬢』の新訳が岩波文庫から刊…

今日買った本

ピエール・ベール伝 (叢書・ウニベルシタス)作者: ピエール・デメゾー,Pierre Des Maizeaux,野沢協出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2005/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る2005年刊、7140円。

スタロバンスキー邦訳新刊

スタロバンスキーのオペラ論が邦訳されていることを友人が教えてくれた。オペラ、魅惑する女たち作者: ジャンスタロバンスキー,Jean Starobinski,千葉文夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/10/24メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ…

[雑録]電車遅延とアルベルトゥス・マグヌス

昼からK大学に。電車が人身事故による70分の大遅延。利用者は(すくなくとも私は)一定の時間内に着くことを前提に運賃を払っているのに、10分や20分ならともかく、これほど遅れても、料金の一部返還すら決してしない鉄道会社にはいつもながら怒りを覚える(…

チェッコ・ボナノッテが描いた「ダンテ『神曲』展

『神曲』をテーマにした103点のドローイングと3点のブロンズレリーフが展示される「チェッコ・ボナノッテが描いた「ダンテ『神曲』展」が11月10日〜12月13日、九段下のイタリア文化会館で開催される。 イタリア文化会館 http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_T…

フランス科学文化論研究会

午後1時から東大本郷にてフランス科学文化論研究会に出席。夜、懇親会。

ホウ・シャオシエン『百年恋歌』@シネスイッチ銀座

1966年、1911年、2005年――三つの時代の台湾に出会った3組の男女をオムニバス形式で描いた恋愛劇。同じ役者が三つの物語を演じる。抑制された演出・照明・科白のなかでスー・チーの演じる三人の女性が、三者三様に魅力的。しぐさや表情や佇まい…

武智鉄二特集上映

渋谷シアターイメージフォーラムで武智鉄二監督作品を一挙上映する。 http://www.minipara.com/kanto-mini/theater/image/index.shtml 10月28日(土)より 武智鉄二全集(1963年〜87年日本) 監督:武智鉄二 <10/28(土)〜30(月)> 11:15白日夢(81) 13:45白日夢(6…

啓蒙思想とフランス

来月、日仏会館で行われる講演会の案内。親切な友人が送ってくれた。11/9と11/30のみ行ってみようと思う。 日仏文化講座「啓蒙思想とフランス‐知の復権をめざして」連続講座 日仏会館1階ホール第1回 11/2(木)17:30導入 鈴木康司氏(日仏会館常務理事、元中…

キム・ギドク『弓』@渋谷Bunkamuraル・シネマ

キム・ギドク監督の最新作『弓』(2005年) を見る。 ストーリー(結末を知りたくない方はご注意を) 老人と少女が船の上に暮している。老人は60歳ぐらい、少女は16歳。二人は親子でも祖父孫娘でもない。老人が10年前に少女をさらってきて、それ以来、ずっと船…

中沢新一・太田光『憲法九条を世界遺産に』

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)作者: 太田光,中沢新一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/12メディア: 新書購入: 4人 クリック: 92回この商品を含むブログ (290件) を見る対談集。タレント本だと思って読むと、いきなり田中智学の話題が出てくる(…

冨永昌敬『パビリオン山椒魚』@渋谷シネ・セゾン

自称“21世紀の天才レントゲン技師”こと飛鳥芳一はある日、第二農響会長・香川から奇妙な依頼を受ける。それは、かつてパリ万博に出品された伝説の動物国宝であるオオサンショウウオの“キンジロー”が本物かどうかレントゲンで調べてほしいというものだった。…

追悼・村山敏勝さん

11日夕方、英文学者の村山敏勝さんが亡くなった。享年わずか38歳。病没とのこと。ほとんど信じ難い。村山さんは文学批評理論、とくにクィア理論の方面でお仕事をなさっていた。また、最近は「医学と文学」、あるいは「医学文化論」の方面でご活躍されて…

通常業務。夕方、都内某所の〈天狗〉にて友人と飲む。

ケヴィン・ラファティ監督『アトミックカフェ』(DVD)

アトミック・カフェ [DVD]出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2004/12/17メディア: DVD購入: 3人 クリック: 36回この商品を含むブログ (68件) を見る 米国の核開発推進キャンペーンのプロパガンダ映像(ニュースや政府公報など)をつないで構成されたドキュメン…

医学史

午後、T大学にて、医学史のS先生のセミナーを聴講させていただく。終了後、S先生たちと食事。帰路、S先生から或る知人が重病…脳死状態との由を聞く。信じ難い。ただ祈るのみ。

ロビン・リー『靴に恋する人魚』@新宿武蔵野館

http://www.ffcjp.com/kutsu/ 台湾の女性監督の映画。主演はビビアン・スー。生まれながらに足が不自由だった少女ドドは手術を受けて歩けるようになった。自分の足で歩けることを喜んだドドは靴を偏愛し、コレクションするようなる。やがて裕福な歯科医と結…

黒沢清『LOFT』@テアトル新宿

http://www.loft-movie.com/ 黒沢清の最新作『LOFT』を見る。絶品。ミイラの映画だ。しかも女性のミイラ。空虚な思いを抱いて生きている女性作家(中谷美紀)と、沼から引き上げられた1000年前の女性のミイラを密かに保管する人類学者(豊川悦司)。かつて作…

自動人形(オートマタ)の本

ムットーニ・カフェ作者: 武藤政彦出版社/メーカー: 工作舎発売日: 2000/02/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る上記ムットーニの作品集。Encyclopedia of Automatic Musical Instruments作者: Q. David Bowers,David Q. Bow…

ムットーニの自動人形展

現在、原宿で自動人形師ムットーニこと武藤政彦氏の作品展がひらかれている。以下、ムットーニの作品集を刊行している工作舎のサイトより引用。 9/30〜東京・原宿でムットーニ展(2006.9.12) アンドロイド、ビーナス、宇宙飛行士などムットーニのおなじみの…

新刊情報 及川馥『原初からの問い:バシュラール論考』

原初からの問い―バシュラール論考 (思想・多島海シリーズ)作者: 及川馥出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2006/09/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見るバシュラールの著書を数多く訳出し、その後はミシェル・セールな…

生物学史分科会

午後3時より東大駒場キャンパスにて開かれた日本科学史学会・生物学史分科会で発表させていただく。分不相応にも2時間枠。テーマは18,19世紀の物活論(hylozoisme)。先生方からの貴重なご意見、ご批判、激励をいただいた。ご出席くださったすべての方と同分…