ノヴァーリス『夜の讃歌』読書ノート

Novalis, Hymnen an die Nacht, 1800
沖積舎全集版

「きらめき永遠に休らう岩石」143
「暗い夜よ。おまえもまたわたしたちに好意を寄せてくれるのか」144
「あのきらめく星々より、夜がわたしたちの裡に開いてくれた無窮の目の方が、より天に近いものに思われる」145
「夜の支配には時もなく広がりもない」146
「地上の栄光とわたしの悲しみが飛びさるとともに、憂愁が新しい測りしれない世界に流れこんだ」147
「以来、わたしは夜空とその光である恋人にゆるぎない永遠の信仰を寄せている」148
「いま、わたしには分かる。エア以後の朝はいつ明けしめるか。光はいつ夜と愛を追い払うことをやめるか。まどろみはいつ永遠のものとなり、ひとつの汲みつくせぬ夢になるか、が」148
「〔…〕夜の住む未知の国を遠くに見た者は、もう二度とこの世の営みのなかへ、光がいつ果てるともないせわしなさのうちに住まう国へ戻りはしない」
「〔…〕秘めたわたしの心は、夜とその娘である創造する愛に従う」150
「わたしたちに霊感を吹きこむものはすべて夜の色を帯びていないか」150
「〔…〕永遠の夜は/解きあかされぬ謎として残った」156
「神々は夜のヴェールを身にまとった。夜はさまざまな啓示をはらむ偉大な母胎となった」157
「大地の奥懐へ下ってゆこう。/光の王国を立ち去ろう」165
「永遠の夜を讃えよう。/永遠のまどろみを讃えよう。/昼はわたしたちを温め/長い苦悩はわたしたちをしおれさせた」166
「暗い夜に包まれた太古」168
「〔…〕夕闇が/愛する者、心悲しむ者のうえに降りてくる」169