西洋古代哲学史勉強会

 或る事情から横浜某所にてヘレニズム期から新プラトン主義のあたりを中心に哲学史の勉強会。この時期を扱うのに、どう考えても私が進行役として適任とは思えないが、世のなか不条理なものである。
 テキストも或る因果な事情で、戦後間もない頃に初版が出たこの本を使っている。内容的に古すぎる上に、文章も(改訂されたとはいえ)かなり古風かつ晦渋で(一種の味わいのある文体ではあるが)一般的にはとてもすすめられない。

西洋哲学史―古代・中世

西洋哲学史―古代・中世

 常識的には例えば次のような本を使うべきである。とくにヘレニズムのあたりは、こちらのほうが圧倒的に充実している。
西洋哲学史 古代・中世編―フィロソフィアの源流と伝統

西洋哲学史 古代・中世編―フィロソフィアの源流と伝統

 勉強会そのものは参加者がきわめて熱心なので楽しい一時であった。
 深夜、昨日の研究会に見えなかったKT氏から電話を頂く。話は3時間に及び、多大な迷惑をかける。猛省。私が電話で(たいてい深夜)話すかたは数時間にわたる長電話になる人が多いと前々から思っていたのだが、もしかすると、長電話にしているのは私なのか? 私は日頃きわめて無口なのだが。