新刊情報 啓蒙の世紀の神秘思想

 こんな本が出ている。必読の予感。

啓蒙の世紀の神秘思想―サン=マルタンとその時代

啓蒙の世紀の神秘思想―サン=マルタンとその時代

→2006年12月刊、8925円(本体8500円)。紀伊國屋書店bookwebより内容を紹介する。

第1部 啓蒙と反啓蒙のはざまで(哲学者の敵、神学者の敵―サン=マルタンとルソー;言語論における“啓蒙”と反“啓蒙”―恣意性をめぐって;イリュミニストとイデオローグ―サン=マルタン―ガラ論争)
第2部 神秘思想家のフランス革命(革命とイリュミニスム;『革命についての手紙』;普遍学に向けて―小説『クロコディル』を読む ほか)
第3部 ロマン主義と神秘思想(サン=マルタンシャトーブリアンバルザックとサン=マルタン;サン=マルタンにおける人間と自然)
マルチニスムの光芒
「啓蒙の世紀」と呼ばれる18世紀に,キリスト教神秘思想家として体系的著作を残したサン=マルタン.啓蒙の本国たるフランスで,なぜこのような神秘思想家が生れたのか.彼を軸に啓蒙とフランス革命,そして19世紀以降の文学の歴史を捉え直す.欧米で再評価の高まるサン=マルタンの本邦初の研究書.