金を払え

 所用でKO大学日吉キャンパスに。学内の〈イタリアントマトJr.〉に立ち寄る。最近の大学には、このような民間の大手外食産業の店舗やコンビニが多数参入しているのだ*1
 まあ、それはよいのだが、驚いたのは、この日吉のイタトマで無銭飲食が横行しているらしいということ。料金を支払わず飲食する利用者があり、このような場合は厳正な対応をするという旨の張り紙が店内にあるのだ。1件や2件の偶発的な食い逃げがあったぐらいでは、ふつう飲食店はこのような掲示をしないだろう。無視できない件数だから、警告文掲出にいたったと考えられる。KO大学の学食棟内ということで、利用者の大部分は学生。ほとんど信じがたいが、KOの学生が学内で無銭飲食するのだ(どうも自分で棚からとってレジまで運ぶ方式になっているパン類を盗まれたということらしい)。
 学生が勉強しなくなり、学内が人間牧場と化しているのは今更嘆くようなことではなく、大学が大衆化すれば当然の帰結だが、ただ食いはまずいんじゃないのか?
 あと、店内にペットボトルを持ち込んで飲んでいる奴らがいる。その店で何かを註文したとしても飲食物の持ち込みはマナー違反だが、何も頼まず席を占拠してペット入りのお茶を飲んでいる学生さえいるのだ。カフェのコーヒー代ってのはショバ代だということをわかっているのか。飲まなくてもいいから、とにかく何か頼め。金を落とさない客は客ではないのだ。いな、彼らは資本社会の論理を粉砕しようとするマルチチュードなのか(笑)。
 じつは日吉では東急日吉駅ビル内のフード・コートが、何も頼まないで席を占拠するKOの糞学生が多数発生してつぶれたという経緯がある。正確には、それだけが原因で閉店したとは言い切れないが、末期(2003年頃)は店内に、註文せずに席について勉強することを禁ずる掲示が出ていた。
 べつにどんなにマナーが悪くても構わないのだが、日頃利用している飲食店が、こういう糞学生どものせいでつぶれると、会食や打ち合わせの場所がなくなって実害がある。上記フード・コートは22時までの営業で、セルフサービスだから各自遠慮なく好きなものを飲食でき、研究会のあとのちょっとした飲み会の会場として好適だったので、閉店したときはかなり困った。日吉のイタトマも別段すばらしいお店だとは思わないが、全席禁煙なので、大学関係で非喫煙者や女性と会うというには重宝しており、潰れてもらっては困る。張り紙が出るようだとフード・コートと同じで末期かなと心配になってくる。店も糞学生には容赦なく対応してほしい。

*1:たとえばKOなら日吉キャンパスはイタトマのほかに豚カツの〈さぼてん〉、同じくKOの三田キャンパスにはピザーラが経営するカフェ(なぜかピザは売っていない)、東大は本郷にドトール・コーヒー(都会の喫煙所のはずなのに、なぜか店内は全席禁煙)やスターバックス・コーヒー、サンドウィッチのサブウェイ、ローソンなどが入っている。