フォーサイスのインスタレーション

 ウィリアム・フォーサイスによるインスタレーション「アディティヴ・インヴァース Additive Inverse」を見る。アレッシオ・シルヴェストリンがダンス・パフォーマンスを行うのだ。会場は六本木に最近できた東京ミッドタウン(旧防衛庁跡地)の21_21 DESIGN SIGHT。

ウィリアム・フォーサイスからのコメント
『アディティヴ・インヴァース』の浮遊する動作は、言語や幻影とともに、我々の根源にある魅惑を喚起させる。このことは、舞台というものの根本的な目的のひとつ、つまり、計算されつくした言葉を本質的かつ自発的な形にして見せることにつながっている。

日時:
2007年4月7日(土)16:00 〜 18日(水)
場所:
ギャラリー1
音楽:
トム・ヴィレム
映像:
フィリップ・ブッスマン
プロデュース:
ユリアン・ガブリエル・リヒター

アレッシオ・シルヴェストリンによるパフォーマンス

プロフィール:アレッシオ・シルヴェストリン
1973年イタリア生まれ。モンテカルロ市グレース王妃ダンスクラシック・アカデミーを卒業後、ローザンヌのルードラ・ベジャール学校にて学ぶ。その後ベジャール・バレエ・ローザンヌ,リヨンオペラ座バレエ団にてダンサーおよび振付家として活躍。1999-2002年ウィリアム・フォーサイス率いるフランクフルトバレエ団に所属。 2003年9月より日本を拠点にフリーランスアーティストとして、振り付けだけでなく、ビデオや音楽等の異なった分野でも活動。又、国際的なダンスフェスティバルでの招待パフォーマンスや、様々なアーティストとのコラボレーションも行う。 2005年2月、愛知芸術文化センターによる第2弾、ダンスオペラ「青ひげ城の扉」にて、シルヴェストリンは、演出、振付、映像、美術を担当し、自身も出演。H・アール・カオスの白河直子、能楽師の津村禮次郎らと共演。


http://www.2121designsight.jp/schedule/past1_ando.html#sc2

 勇壮な動きを間近で目撃できるのはなかなか感動的であったが、いかんせん7分だけ(会場は7分ごとに観客を20人ずつ入れ替える方式となっていた)ではよくわからない。この企画は「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」展の関連イヴェントという位置づけで(このミュージアムおよびミッドタウンの施設全体は安藤忠雄の設計)、この展示の入場券でフォーサイスインスタレーションを見ることができるのだが、むしろ別料金で構わないので、もうすこししっかり見せてほしかった。

○21_21 DESIGN SIGHT http://www.2121designsight.jp/