東大駒場の「檻欖」にて

 研究会終了後、駒場キャンパス内ファカルティハウス2階のレストラン「檻欖」にて懇親会。平素この研究会の打ち上げは同じ建物の1階にあるレストラン「lever son verre」で行うのだが、貸し切りの予約がはいっていたので2階に。ところで、2階に行くためには lever son verre の店舗内を通りぬけねばならない(別の経路もあるのだが、店員さんが通り抜けて構わないという)ので、貸し切りパーティの中をすりぬけたのだが、店内の様子が妙だ。たんなる食事会にしてはやけにドレッシーなワンピース姿の女性がいたり礼服姿の男性がいたり…。これはどうみても結婚式の二次会である。そんなところを、ネクタイをした人間など一人もいない怪しげな科学史集団が通り抜けてしまってよかったのだろうか。
 とにかくたどり着いた2階「檻欖」。ここに来るのは初めてだ。雰囲気・接客・料理・お酒、いずれもなかなかよい。すくなくとも大学内のお店としては上出来すぎるぐらいだ。下の lever son verre より若干値がはるが、コースは4000円からで充分満足できる味と量。ワインを大きなグラスで飲ませてくれるのがうれしい。カウンター席もあって、バーとしても使える。駒場の学生さんは学内でお酒が飲めるとはうらやましい。お店の経営には大学側は支援していないようで、独立採算制。だからこそまともな店たりえているのだろう(私立大学など、大学が経営支援している教員食堂の頽廃ぶり、料理や接客のひどさは方々で周知のとおり)。