緊急声明

 東京大学金森修先生より届いたものです。私も賛同しますので、掲載いたします。

◆枝野経産相原子力安全・保安院に送付!

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

1万1500人が参加した「脱原発世界会議」(1月14日・15日/横浜)の登壇
者有志(16人)が15日、ストレステストに関する緊急声明を公表。枝野幸
経産相の国会事務所、経産省広報課、原子力安全・保安院原子力安全
技術基盤課(ストレステスト担当)に本日16日(月)午前11時にファック
スにて送付しました。また、報道機関にも公表しました。

経産省保安院は1月18日(水)(午後16:15〜19:15)に開催される第
7回「ストレステストに係る意見聴取会」において、関西電力大飯原発3、
4号機の「安全性は十分」とする評価案を提示しようとしています。「利
益相反」の疑いのある3委員を辞めさせず、傍聴者を締め出してまで、あ
らかじめ決めたスケジュールで押し切ろうというわけです。「3・11」を
経た現在、こうした旧態依然たる「原子力ムラ」の手法は許されません。

この緊急声明は1月15日の脱原発世界会議の場において、5時間程の間に急
きょまとめられたものです。多方面から連名が集まっていることに加えて、
政府の原子力・エネルギー政策の策定に関わる審議会の委員でもある飯田
哲也さん、金子勝さん、伴英幸さんが参加されていることも特徴です。

18日の意見聴取会が迫っています。より多くの人々にこの声明を伝えて、
現在進行中の危険な事態を止めることにつながるよう力をお貸しください。
転送、ツイッターフェイスブック、ブログ等でぜひ広めてください!
・・・・・
(了)

          • Original Message-----

From: 杉原浩司(Koji Sugihara)
Sent: Monday, January 16, 2012 11:51 AM
To: 福島原発緊急会議ML
Subject: [2011shinsai 2849] 「脱原発世界会議」登壇者有志がストレステストで緊
急声明!

杉原浩司です。以下の緊急声明がまとめられ、本日午前、枝野経産相
国会事務所、経産省広報、保安院原子力安全基盤課(ストレステスト担
当)あてにファックスにて送付しました。報道関係者にも公表しています。
転送、ツイッターフェイスブック、ブログ等でぜひ広めてください!
[転送・転載歓迎/重複失礼]

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<緊急声明>

経済産業大臣 枝野幸男 様
原子力安全・保安院長 深野弘行 様

「ストレステスト意見聴取会」について
傍聴者締め出しの撤回と「利益相反」委員の解任を求めます


 東電福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物
質で汚染され、世界中の人々が影響を受けています。今、世界中が福島事
故の収束と日本の今後の脱原発政策の早急な実施に注目しています。
 私たちは、福島のような事故を二度と繰り返さないために、1月14日から15
日まで横浜で開催された「脱原発世界会議」に出席するために集まりました。
日本側登壇者の責任において、以下を緊急に要請します。
 枝野経産大臣は、就任時に情報公開を強く指示されたと聞いています。即
時に善処してください。

1 傍聴者を会議会場から締めださないで

 次回1月18日のストレステスト意見聴取会には、会議室での傍聴が許可さ
れないと発表されました。定期点検中の原発の再稼働問題が緊急の重要課
題である現在、それに緊密に関わるストレステスト意見聴取会は、密室で議
論されるべきではなく、会議室での傍聴を許可することが民主主義の原則に
従うものです。
 是非とも同室で傍聴できるように善処願います。

利益相反行為を許さず、原発業界から寄付を受けている委員を解任して

 司会役の岡本孝司委員を含め、原発業界から寄付を受けている委員たち
が3人もこの会の進行を主導していることは、許されません。原発大事故の
あとの原発の再稼動にかかわる重要事項の決定に、利益相反行為の可能
性のある者たちを起用することは、言語同断です。即刻、岡本孝司、山口彰、
阿部豊の3委員を解任して下さい。

以上、強く要請します。

2012年1月15日 

脱原発世界会議 登壇者有志

雨宮処凛 作家・活動家
飯田哲也 環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長
岩上安身 ジャーナリスト・IWJ 代表
金子勝  慶應義塾大学経済学部教授
鎌田慧 ジャーナリスト
河合弘之 弁護士・脱原発弁護団全国連絡会代表・浜岡原発差止訴訟弁護団
川崎哲 ピースボート共同代表
阪上武 福島老朽原発を考える会代表
鈴木かずえ 国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
アイリーン・美緒子・スミス 環境ジャーナリスト、グリーン・アクション代表
豊田直巳 フォトジャーナリスト
伴英幸 原子力資料情報室共同代表
マエキタミヤコ 広告メディアクリエイティブ(サステナ)代表
松田美由紀 女優・写真家
満田夏花 国際環境NGO FoE Japan 理事
山本太郎 タレント・俳優
(アイウエオ順)

連絡先:「脱原発世界会議」実行委員会
(この件問い合わせ:グリーン・アクション 090-3620-9251 スミス)