日仏ギリシア・ローマ学会

 不勉強なことに、日仏ギリシア・ローマ学会という組織があることをこれまで全く知らなかったのだが、先日(7月26日)早稲田大学で開催された西洋古典研究会に参加した折、研究棟に掲示されていたポスター(手書き)によって、その存在を知った。ウェブで検索しても、この例会の情報は一切出てこなかった。せっかく面白い集まりなのだから、もう少し広報してもよい気がする。
 さて、この日は今村純子氏(芸術哲学専攻・慶応大学講師)による「シモーヌ・ヴェイユによって開かれたプラトンの世界」という発表。ウェブ上に情報がないので、発表者ご本人にお願いして送っていただいた案内を掲載しておく。アクサンなどは全て略。

Sosiete franco-japonais des etudes greques et romaines
Mademoiselle Junko IMAMURA (Chargee de cours a L'Universite Keio)
"Le monde platonicien ouvert par Simone Weil"(en jap.)
Le samedi 26 juillet 2008 a 17h30 - 19h00, Universite Waseda,
Faculte des Lettres, Salle de conference n.5.Bat. n.39, quatrieme etage

訳しておく。

日仏ギリシア・ローマ学会
今村純子氏(慶応大学講師)
シモーヌ・ヴェイユによって開かれたプラトンの世界」(日本語)
7月26日(土) 17:30−19:00
早稲田大学文学部(戸山キャンパス)39号館(第2研究棟)5階・第5会議室

 今村氏が主に依拠したのはヴェイユの『ギリシアの源泉』『キリスト教以前の直観』の二著作。二次文献としては、ヴェイユ研究者としてよく知られているミクロス・ヴェトーの『シモーヌ・ヴェイユの哲学』(慶應義塾大学出版会、2006年)を参照している。これは今村氏の手になる訳書だ。
 一応、クローズドな場での講演なので、ご発表内容の詳細はここには掲載しないほうがよいだろう。どちらかといえば、「プラトンによって開かれたヴェイユの世界」という趣旨であったような気がしないでもないが、素晴らしいご発表であった。
 終了後、早大近くの居酒屋で懇親会。早稲田界隈は安い飲みやが多いので、早大で研究会があると懇親会が安くあがることが多くてありがたい。慶大周辺だと、相場が二倍になる。酔った勢いで(?)、この学会に入会してしまった。ギリシア語はおろか、ラテン語もろくに読めないのに。。。