医学史研究会

 慶応大学三田キャンパスにて医学史研究会に出席。発表者は北中淳子さん(慶応大学)。マテリアルは以下の書物。

Madness at Home: The Psychiatrist, the Patient, And the Family in England, 1820-1860 (Medicine & Society)

Madness at Home: The Psychiatrist, the Patient, And the Family in England, 1820-1860 (Medicine & Society)

 鈴木晃仁『家庭における狂気』。精神病院の患者でなく家庭にいた狂人がどう処遇され、家族や医師とどのような関係にあったのかを論じた名著。北中さんは「おうちでくつろいでいる狂人」「アットホームな狂人」とも読めますね、と(笑)。そういう解釈は思い浮かばなかった。
 尊敬する鈴木晃仁先生の主著だが、なかなか通読できないでいた本書。今回北中さんに明解に要約し問題点を指摘していただいて、非常にありがたかった。もちろん、自分でもきちんと読み込まなくては。