生物学史分科会・加納由起子氏発表

 東大駒場にて日本科学史学会・生物学史分科会の例会に参加。発表者は畏友にして斯道の先達、フランス文学者の加納由起子氏。

場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)地図
発表者:加納由起子氏(神戸女学院大学・非常勤講師)
題目:近代フランス生気論の歴史(2)死と胎生の間で生理学は何を継承したか――ビシャの問題
内容紹介: 18世紀後半の生理学は、感覚と運動の法則に生命原理を求めるものでしたが、ビシャはそこに死の原理の比論を導入することで、生理学的思考を再編成しました。その後、逆説的に、生理は病理と乖離していきます。 今回の発表では、19世紀初頭の生理学を模索することを通して、ビシャ最終稿の問題に光をあてていただきます。
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/