塩田明彦『カナリア』
塩田明彦監督の『カナリア』(2004年)をようやくDVDで観る。オウムに材を得たと思われるカルト教団で育った少年の物語。緑を基調とした画面(ヒッチコックの『めまい』を思い出す)が印象的。主役の子役はどうでもいいが、女優陣が素晴らしい。少年の母親役に甲田益也子(おお!)、少年が逃避行の途中に出会う謎のレスビエンヌのカップルの役で「りょう」(私は映画に出ているのを見るのは多分はじめて)と「つぐみ」(園子温『紀子の食卓』以来だ)、そして1シーンしか出番がないが強く印象に残る教団の女性信者役で私の大好きな渡辺真起子(諏訪敦彦『M/OTHER』の即興演技を思い出そう)が出ている。
映画「カナリア」-allcinema
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: DVD
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