火ゼミ@東工大

東工大の社会理工学研究科の有志が運営している科学史・技術史の研究会「火曜日ゼミ(火ゼミ)」にはじめて出席させていただく。このゼミは毎週火曜に行われている研究会で、今回は畏友・中尾麻伊香氏の発表「『核』のイメージ分析――博物館の展示より――」。未公刊の発表なので、ここに詳細は書かないが、科学論研究の対象・材料としての博物館というものの豊かさを改めて確認させてくれる立派な内容だった。ミューゼオロジー museologie(博物館学)という学問は、博物館運営者・学芸員の養成という意味(だけ)ではなく、一種の認識論(epistemics, epistemologie)の実践としてきわめて面白い領域である。もっと科学論研究者に参入してほしい分野だ。
火ゼミ公式ページ http://www.histec.me.titech.ac.jp/course/kazemi.htm